第60回日春展『かさなる命』に入選いたしました。

このたび、第60回日春展において、「入選」をいただくことができました。

かさなる命

この作品は80号(1455mm × 970mm)で制作した、日本画『かさなる命』です。

本作は、屋久島で出会った巨木をモチーフに描いています。

屋久島の環境は、植物にとって非常に豊かで、着生植物と呼ばれる、土壌に根を下ろさずに樹木の幹や枝に根を張りながら生きる植物が多く見られます。

この作品に描いた巨木にも、苔や小さな植物だけでなく、同じ杉の木が着生し、さらにその上に新たな命が育っていく様子がありました。右側へ伸びる枝の付け根には、まだ幼い杉の若木が芽吹いています。

ひとつの命の上に、また別の命が重なり、連なりながら生きていく。

そうした植物たちの営みの中に、時間の積み重なりや、静かな循環の力を感じました。

本作では、その「いのちが重なり合っていく姿」を通して、自然の中にある見えないつながりや、連綿と続く生命の気配を表現しています。

入選と展示について

本作品は、東京都美術館に展示していただきました。

日春展は、日展の日本画部門の春の公募展であり、新人画家の登竜門とも言われている展覧会です。

今回は新入選となりました。まさか入選をいただけるとは思ってもいなかったので、大変驚いております。そのような場に自分の作品を並べていただけることを、大変ありがたく感じています。

ここまで続けてこられたのは、日頃より応援してくださる皆さまのおかげです。改めて、心より感謝申し上げます。

余談ではありますが・・・

先日、2歳の息子と一緒に美術館を訪れた際、展示されている作品を見つけて「パパの絵だ〜」と嬉しそうに声をあげてくれました。

その姿を見て、絵を描き続けてきてよかったなと、あらためて感じたひとときでした。

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